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餃子3個でも美味しそうに

食欲不振のときはどんなにメニューや栄養に気をつかっても、食べる前の情報で食欲や味覚が影響を受けてしまうので、「美味しそう」「これくらいなら食べれそう」と思ってもらえるかに特に配慮が必要です。

例えば餃子の素材にどんなに気を使っても、口にしてもらえなければ意味を成さないと思うのです。

少ない量を美味しく見せるのに器を工夫するのも、具体的な対策のひとつ。

大事なのは「食べれたという喜び」

少しでも普通の食事を、普通の日々の生活の中で、喜びを感じながら食べられることをあきらめないで欲しい。
視覚が食べたい気持ちに影響するという素晴らしい感覚を、大いに活用してみて欲しいと思います。

食欲不振の時こそ五感を使う

食欲不振がなかった頃はコンビニのお弁当だろうが、テレビを見ながらだろうが、お腹が空いていなくても間食してしまったり、そんな経験はないでしょうか? 私たちは生まれた時から五感を持ち合わせていたのに、それを意識することが少なかったのだと思います。忙しい日々の中では、五感は特別なゆったりとした時間の代名詞的な存在になっていたのかもしれません。

でも大丈夫です。私たちはちゃんと五感を持っています。病気やけがをして、あらためて健康の大切さや普通生活の尊さを実感するように、五感の素晴らしさも実感できると思います。

もともと五感はこういった事態になったときに体と心を守る(護身)のために備わっていたのではないか?とさえ思うのです。自分の体の中にある素晴らしい仕組みを研ぎ澄ませて、そのために五感が心地よい ちょっとした工夫をして、食べることに喜びを感じて欲しいと思います。

五感食喜:作陶するひと

『大雪窯』 三代目 板東光太郎氏の作品です。

板東光太郎さんの飾らない人柄と北海道の自然をこよなく愛する気持ちが、大らかさ、ぬくもりを感じる作品を生み出してます。まさ自然を五感で感じとっている方です。雪をイメージした釉薬(ゆうやく)使いは、光太郎さんの作品の特徴のひとつ。この色はマットでしっとりと落ち着いいて気持ちが落ち着きます。そして器の形状の美しさにうっとりします。

五感食喜:木製スプーンとフォークをつくるひと

『工房 灯のたね』 木工旋盤職人 井上寛之氏の作品です。

もともと子供用 「コドモカトラリ」、大人用 「オトナカトラリ」 として井上さんが工房で作られている作品ですが、このカトラリを初めて使ったとき、軽さ、持ち手の心地のよさ、口あたりの良さ、全てに心底驚き感動を覚えました。持ち手が丸く太めに作られていて手に持った感じがやわらかく、そのフォルムも美しいこと。口あたりの良さは一般的な形状よりも浅くしてるからのようですが、全てにおいて使って嬉しくなるカトラリです。陶器の食器と一緒に使って、音の心地よさも感じながら食を楽しんでいただきたいと思います。

国産の材料にこだわり、蜜蝋とクルミのオイルで仕上げた安全なカトラリです。
材  質 : 樺  仕上げ : 蜜蝋、胡桃油  サイズ : W32 × L195 (形状によって前後します)

五感食喜:縫製するひと

ランチョンマットと風呂敷の縫製は、旭川市の指定障害福祉サービス事業所スリーエフさんにお願いしています。約40名の方が働いていらしゃいますが、その技術の高さは素晴らしく東京のブランド衣料、海上保安庁、消防制服等の縫製も受注しているプロ集団です。ひとつひとつ大事に、丁寧につくられています。

美しく縫製されたランチョンマットが額縁となり、ちょっと贅沢な印象を与えてくれます。

おにぎりも大きさが大事

がん治療などで食欲不振になった方から、焚きたてのごはんをお茶碗に盛られているのが嫌になるというお話をよく聞きます。何故なのでしょうね…。でも、おにぎりにすると食べれるいうのも割と共通した嗜好です。

おにぎりといっても大きさが大事です。コンビニサイズよりも、にぎり寿司くらいのサイズが見た目に美味しそうに見えると思います。小さいおにぎりを作るのって面倒ですが、型を使えば簡単ですね。

1.先にご飯に塩を混ぜてしまいましょう。

2.海苔ははさみでカットしてから型に敷きます。←これがポイント!!

3.ご飯を型に入れて

4.上蓋をかぶせて、上からきゅっ、きゅっと押さえます。

5.上蓋を外してひっくり返せば、きれいなおにぎりの完成です。

ご飯一膳分で小さいおにぎり5個。お皿に3個並べてみました。
ごはん半膳ちょっとの量ですが、ちゃんと食べれたような気になると思います。

この、「食べれた!」という実感を得ることって、とても大事なことだと思うのです。

そうそう、丸いおにぎりの型もあるんですよ。お茶碗のごはんもおにぎりも同じごはんなのに、見た目を変えるだけで楽しい食事になります。

長皿を使うと、おにぎり&漬物だけでも上品に美味しそうに見せてくれますよ。毎日のことだからこそ特別メニューに囚われず、ちょっとした工夫で食べる喜びを感じていただきたいと思います。